風化について

マグマが固まって火成岩という岩石ができますが、できたらずーとそのまま、なんてことはありません。空気や自然のはたらきによって、形を変え、移動していきます。

地球は繊細かつダイナミックに変化しているのです。特に、日本は山と海の距離が近いため川の流れも比較的速く、また四季もありますので、気候の変化も豊かです。この環境の変化がさらに多様な景色をつくりだしているのですね。

このような変化についてこれから詳しく学んでいきましょう。

まず、岩石を放っておくとどうなるでしょう。岩石が空気や水にふれていたり、温度変化にさらされると、徐々に表面からボロボロになってくずれます。この変化を「風化」といいます。

風化ということばには「風」が入っているので、風のみの効果と勘違いしやすいのですが、風だけでなく、水、温度変化なども影響することに注意してください。

岩石は温度変化によってわずかに伸縮しますので、これによってヒビが入ったり割れたりします。また、水にふれていると水に溶けやすい岩石の成分は溶けますし、水が岩石の割れ目に入って凍ると体積が増え、岩石が割れることもあります。こうやって風化が進みます。

風化によって自然はその形を変えていきます

川のはたらき

川の流れも岩石や地形を大きく変えていきます。水はものを溶かす性質がありますし、流れる量が多かったり、速かったすると硬い岩などを削り取る力もあります。

このような川のはたらきを「侵食(しんしょく)」といいます。このはたらきは流れの勢いが激しい上流で比較的さかんです。

そして、川にけずり取られた礫(れき)・砂・泥は下流へ流され、運ばれます。「運搬(うんぱん)」というはたらきです。さいごに、流れのゆるやかなところに運ばれたものが積もっていきます。これが「堆積(たいせき)」というはたらきですね。

川のはたらきには以上の3つ「侵食、運ぱん、たい積」があります。このはたらきによって地形が大きく変化していくのです。

川のはたらき

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