大災害を引き起こす地震
日本は地震国、といわれるように日本国民であれば誰しも、地震のことを意識したことがない方はいないと思います。そして、地震は地球規模で起こる複雑かつ大規模な現象といえ、地球がダイナミックに変動していることを物語っています。
地震はその規模によっては大災害を引き起こし、2009年現在でも、地震を完全に予測し、被害をゼロにすることは残念ながらできていません。みなさんもご存知の通り、日本においてもかつて大きな被害をもたらした大地震がありましたし、これからも同様の規模の大地震にみまわれる危険性にさらされています。

このような被害をゼロにすることを究極の目標として、現在も学者さんや各関係者さんが地震の予測や被害軽減の対策法の研究を行っています。
もちろん、私やみなさんのような一般人でも、地震と付き合っていかなければならない一員として地震についての基礎知識は最低限身に付けておくべきだと思いませんか?
私はそう思います。このような状況を踏まえた上で、地震のことをこれから学んでいきましょう。
震源と震央
地震のゆれはどこからくるのでしょう?それは地面の下、地中からゆれが起こり、そのゆれが水面に石が落ちてできる波紋のように四方八方に広がって伝わり、私たちの生活している地上に到達するんですね。
この現象に関する名称をまずは覚えてください。
まず地中でゆれが起こったところを、ゆれのみなもとということで「震源(しんげん)」といいます。そしてゆれが地上に届くのですが、一番初めにゆれが届く地上の場所はふつう震源の真上ですね。この地点を「震央(しんおう)」といいます。
まずはこの2つの用語の表す意味を理解しておいてくださいね。
