初期微動と主要動

こんどは地震のゆれの伝わり方について、しっかり考えていきましょう。このページをご覧のみなさんはきっと地震を経験したことがあると思いますが、まずそのときの体験を思い起こしてください。

地震が起こったとき、いきなり強いゆれを感じましたか?おそらく違うと思います。まずは、カタカタ・・・と机の上のものが小刻みにゆれ出して、その数秒後に床がゆれるほどの大きなゆれが来たのではないでしょうか。

この体験から考えられることは、地震のゆれを引き起こす波がひとつではなく、最初に小さなゆれを引き起こす波が到着して、その後遅れて大きなゆれを引き起こす波がやってくる、ということですね。

このように最初に到着する速い波を「P波(Primary Wave)」といい、この波が引き起こす小さなゆれのことを「初期微動(しょきびどう)」といいます。そして、P波より遅れて到着する波は「S波(Secondary Wave)」といい、大きいゆれ「主要動(しゅようどう)」引き起こします。

ちなみに、Primaryは最初の、Secondaryは二番目の、という意味です。

初期微動と主要動

地震のゆれの測定

それでは、観測地点における地震のゆれはどのように記録するのでしょう?記録は「地震計」を使います。下の図のように、地震のゆれがそのまま地震計のゆれとなり、ゆれに影響されない針が紙にゆれを描くというしくみで記録されます。

地震計のしくみ

このように、地震計によって記録されたゆれは、例えば下図のように描かれます。この図から分かるとおり、初めは(図の左側)地震が起こっていないので、ゆれはありません。しかし、地震が起こり、そのゆれが観測地点に届くと小さなゆれが記録されます。まずP波が届くからです。後から来るS波が到達するまでの間、この小さなゆれは記録されていきます。

この初期微動が続いている時間を、文字通り「初期微動継続時間(しょきびどうけいぞくじかん)」といいます。

そしてS波が届くと大きなゆれ、主要動が記録されるのです。下図のように記録される意味が理解できると思います。

記録された地震のゆれ

地震のゆれの記録が何を表しているかを、しっかり押さえておきましょう。

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