地震の分布をみてみよう
そもそも地震はなぜ起こるのでしょう?考えてみると、地震は日本に限らず世界中で起こっています。2004年のスマトラ沖地震などは比較的記憶に新しく、その凄惨な被害がニュースで報道されていました。
しかし世界的に地震の発生分布をみると、地球のいたるところで起こっている、というわけではなさそうです。下の分布は「気象庁」のホームページより引用させていただいた世界の地震分布図です。

上図の赤点が地震の起こった地点です。図をみていると、地球がなにか何個かのパーツでできているような・・・地震が起こっている場所は主にそのパーツの境目のような・・・そんな感じにみえなくもありません。
事実、研究より、地球の表面は十数枚のプレートといわれる板状の岩石層でおおわれている、と考えられています。そして、プレートは動いており、プレートどうしがぶつかっているところで地震が起きやすいのです。
それでは、日本の地震分布図をみてみましょう。下の図も「気象庁」より引用させていただきました。

日本の地震分布も、ある傾向がみてとれます。地震発生地点が密集しているところに沿って、青い線を追加しましたが、この線で日本にはなんと3つのプレートがぶつかり合っていることがうかがえます。
プレートの境目で地震がよく起こるならば、日本が「地震大国」であることがこの図から納得できますよね。
地震はなぜ起こる?
プレートどうしはどのようにぶつかり合っているのでしょうか?それは震源の分布をみることでイメージできます。
「防災科学技術研究所 Hi-net」のホームページより引用させていただいた下図をみてください。日本の東西方向の断面図で、〇が震源を表しています。この分布をみると、太平洋側のプレートがユーラシア大陸側のプレートの下に沈み込んでいる様子がイメージできますね。

このプレートの沈み込みが大地震の発生に大きく影響していると考えられています。下図をみてください。太平洋側のプレートが沈み込むと、接触しているユーラシア大陸側のプレートの端も引きづられてエネルギーをためこむことになります。
ところが、何かの原因でプレートの境界面で破壊が生じ、プレートがずれ、その衝撃がゆれとなり大地震となるのです。
